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ぽにょ あの世との境界映画説
DT株式レポート ![]() ・トンネル: 別世界への通路。人じゃないモノ(死者や精霊)に会えたりする。 ・言霊: 名前。約束。問いかけと返答。 ・食べ物: 命を分ける。食べた人の存在が変わる(千と千尋の両親とか)。 これに加えて、ポニョであからさまだったのは数字の「3」。 リサカーのナンバープレートが「333」 3M以内にある…(キャッチコピー) 神話の世界では、3はちょっと特別な数なんですよ。 3回、とか。3日、とか。3兄弟、とか。 イザナギが黄泉の国から逃げるときに使った道具は3種類、とか。 3匹のこぶた、とか。 で、何かに3回トライして、 3回ともクリアーしたらすごく良いことがおきて、 1回でもミスしたら自分の身にかよくないことが起きる。 何でか知らないけどそういうもんなんだからしょうがない。 例えば、イザナギは3回とも成功してこの世に帰ってこれたけど、 3匹のこぶたを襲った狼は3回目に失敗して死んでしまう。 神話の中で「3」でなにかしようとするのは ハイリスクハイリターンな賭けに出ることだ、って言えると思う。 あと、「境界」。 宮崎映画で違う世界が出てくると
死後の世界だーとか言ってる奴らが多いけど 必ずしもそうじゃないぞ。 境界はもっと、あれだ、どこにでもある。 境界を越えるのは結構簡単。 でも向こう側で長くとどまると危険。 世界のバランスが崩れて、ほころびが生じる。らしい。 自分が死ぬだけじゃ済まなくなる。 アルマゲドン並みの悪いことが起こってしまう。 何でか知らないけど神話ではそういう決まりらしい。 じゃあどうすればいいかというと、いくつか方法があって、 ・すぐに戻ってくる(トトロ) ・向こう側の特性(食べ物・名前)を得て、別の存在に変質する(千と千尋) ・世界のほころびを閉じられるほどの大きな挑戦をし、成功させる。 …他にもあるけれど、 ポニョを考える上ではこれさえ踏まえればOK。 宮崎作品で描かれるのは、いつも、境界の向こう側とこっち側が重なったときに起こる話だ。 主人公は境界を行ったり来たりするけど、今までは絶対に「帰ってきた」。 アシタカははっきりと別々に暮らすことを宣言するし、 ハクは「振り返らずに行け」と送り出して、 千尋は手を振って決別する。 今までは頑なに守ってきた 絶対に戻れない一線を越えて、 宗介(宮崎)はとうとうあちら側に行くことを「選んで」しまった。 しかも、周りの人全てと、母も道連れにして。 この点で、ポニョは他の作品と決定的に違う。 「神からの問いかけに3回正しく答えられるか」という試練 グランマンマーレの言葉に3回反応すればクリア。 「あなたはポニョがお魚だったのを知っていますか?」 「うん」 「ポニョはあなたの血をなめて半漁人になったんです」 「そっかぁ(略。喜ぶ宗介)」 「ポニョの正体が半魚人でもいいですか?」 「うん」 グランマンマーレが「ふるーい魔法」って言ってるのも、 宗介とグラン母の問いかけのことだと思う。 で、グラン母はこうも言っている。 「ポニョは人間になりたくて魔法のふたを開けてしまいました」 こっちの魔法はなにかっていうのがいまいち分かんないんだけど、 時系列無視でいけば一つ思いつく。 「3回生まれ変わること」だ。 生まれ変わるモチーフは3回出てくる。 透明な円いもの(卵のモチーフ)を割って、中から出てくるシーンだ。 1回目: ビン 2回目: フジモトに泡の中に閉じこめられ、妹たちに食い破ってもらう 3回目: ラストのキスシーン 顕著なのが、ポニョが人間の女の子になって家に来たシーン。 あそこは、化け物に取られそうになっている息子を守ろうとする 母の戦いのシーンだと俺は思っている。 あそこでリサは、3回の魔法を使って、失敗している。 リサの闘いっぷり。 ・ 非常用ランタンでポニョの両手を封じる ・ タオルで水を奪う ・ 明かりをかざさせることで常に自分の近くにポニョを置く で、3つの魔法。文明の利器を3つ復活させればOK。 「水がでるかな?」→ついた 「ガスはつくかな?」→ついた 電気 → 失敗。 グラン母とフジモトがふるーい魔法を使うと決めた後、 グラン母は「今は静かにお休み子供たち」といいながら宗介の家の電気を消してしまう。 宗介の家の明かりは、父を呼び戻すための目印だ。 つまりグラン母はここで、父が家に帰れないようにしてしまった。 父を遠ざけることに成功。 あとは母を遠ざけるだけ。 で、フジモトの出番。・・・じゃ、ないかなぁ・・・。 もっといい答えがありそうな気がしてならない。 ただフジモトだって考えれば、 リサがどうやってリサカーのところから海に行けたのかの説明が付くんだよね。 あの世界で、「こちら側」(宗介がもともといた世界)に 帰る資格を残している人は3人いるんじゃないかと。 ・ 宗介 ・ トキさん ・ ボートの上の赤ちゃん これはそのまま、「ポニョにキスされる人」とも言える。 ポニョは「ブリュンヒルデ」だ。 北欧神話のワルキューレの長姉の名前を持っている。 ワルキューレは死者を天上に連れていく存在だ。 境界の向こうに人を連れて行く能力がポニョには備わっている、と考えていいだろう。 ポニョにキスされた人は、境界の向こう側に住む資格をもらえるんだと思う。 時には強制的に連れて行くこともできるんだろう。 映画のパンフ見たらボートの婦人は大正時代の人とか書いてあってぶったまげた。 現代人と大正の人を意図的に同じ空間に存在させていることになる。 時空が歪んでるのは異空間によくあることだよな。 浦島太郎だって境界を越えたから時間が狂っちゃったんだし。 ということはだ。 だからその・・・ またこういう事書くと怖がる人がいそうだが・・・ いろんな人が指摘してるしいいか。 あのシーン、「あの世」確定。 水の上を「三途の川の上」、 本当の天上を「山の上ホテル」とすると、 元の世界にチャネルを残したままの赤ちゃんが一緒にいる限り、 あの夫婦はずっと水の上にいることになる。 ポニョが赤ちゃんにとどめを刺したことで、あの家族は晴れて天上で幸せに暮らせるのではないか。 ポニョと宗介が乗っている船のろうそくが消える瞬間も、「黒い煙が吹き出す」。 ろうそくが消えるときにはあんな風に煙が出ることはないだろう。 あの瞬間、何かが耕一の船とリンクしているからなのだと思う。 ろうそくが消えたあと、宗介はろうそくの力(父の力)を借りて進むことが出来なくなる。 しかも、陸に近づくにつれ、船が小さくなってしまう。 一緒に、双眼鏡と帽子も小さくなって使えなくなるのは、 父の庇護からの脱却、ひとりの大人になったって事なんだと思うんだ。 そうして一個人になったポニョと宗介の前に、トンネルが試練として出てくるんだよなぁああぁ。 人間の知恵としてのモチーフは、説明不要の全世界共通語みたいなものだ。 俺たちはちゃんと「覚えてる」。 たとえば、ポニョが宗介の血を舐めたら半魚人になったって話。 心から「ハァ?なんでだよ?」ってなった人、少ないんじゃないか? たとえば、やくざ映画でおっさん同士がお互いの血をなめ合って 「これからは兄弟じゃああああ!」とか言うとき、あーはいはい、ってなるっしょ? この「お約束」が、神話で言うところのモチーフね。 神話学では神話素とか言うらしいよ。 トンネルの前。 立っているのは、父の庇護から卒業して大人になった宗介と、 人にものをあげることを覚えて大人になったポニョだ。 境界を越えやすい体質に、「女・子供」であることが挙げられる。 子供から脱却している時点で、境界を越える「試練」はハードルが一つあがってる。 トンネルの感じをつかんでもらった後では蛇足でしかないが、 一応解説を加えておく。 トンネル、というか、筒状の通り道は、産道・女性の膣のメタファーだ。 そこを通り抜けることは、 ・ 生まれること、新しいところに行くこと ・ 生まれる前に戻ること、さかのぼること を意味する。 あちら側に行くことと、戻ってくる事を同時に表現する意味の広いモチーフだ。 トンネルを通るものは、その途中で、今までいた世界で与えられたもの全て剥奪されて、 真っ裸の存在としてその場にさらされる。 ポニョは未完成の魔法で人間の姿をしているだけだから、 トンネルを通るうちに魔法が解け、元の半魚人の姿になってしまう。 作曲家の久石譲さん 「死後の世界、輪廻(りんね)、魂の不滅など哲学的なテーマを投げかけている。 でも、子供の目からは、冒険物語の一部として、自然に受け入れられる。 この二重構造をどう音楽で表現するか。そこからが大変でした」 ちゃんと、答え書いてあったんだなーと・・・ PR
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