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ハーメルンの笛吹き男
この年、ハーメルンの町にはネズミが大量発生していた。
町はどこもかしこもネズミだらけで、住人はネズミの被害に悩まされていた。 市長も町の有力者たちも、懸賞金まで出してネズミを追い払おうとしていた。 そこへ道化のような妙な格好をした旅の男が通りがかった。 その男が言うには、自分はネズミ捕りの名人で、 自分なら簡単にネズミを追い出せるという。 はじめ皆はただのホラ話だと思って相手にしなかったが、 「もし成功したら、お礼に何かくれるか」と男が訊くので、 人々は半信半疑ながらも、「本当に退治できたら金でもなんでもやる。 自分たちが持っている物の中から必ずお礼はする」と、約束した。 「じゃあ、決まりだ」と言って、男は路上で笛を吹き始めた。 すると、不思議なことに笛の音色につられてネズミたちが男の周りに集まってきた。 ネズミたちは男の笛の音にうっとり聞き惚れているようだった。 町じゅうのネズミが集まったところで、男は笛を吹きながら町から出て行き ネズミたちも笛の音に導かれるように、男の後について町から出て行った。 男は近くのヴァーザー川までネズミを引き連れて歩き、 川のほとりに立って笛を吹いた。ネズミたちは夢遊病にかかったように、 次々にヴェーザー川の中へ入っていき最後には一匹残らず川で溺れてしまった。 こうしてハーメルンの町はネズミの被害から救われた。 しかし男が町へ戻ってくると、金をやるのが惜しくなった人々は、 礼を言うどころか、手のひらを返したような態度で男をののしった。 「お前など知らん。見たこともない」 皆がグルになって裏切ったのを知った男は、激怒してこう言った。 「約束は必ず守ってもらう。お前たちの大切なものを頂くからな!」 そして男は町から出て行った。 人々は一銭も払わずにネズミ退治ができて丸儲けだったと大喜びした。 それからしばらく、あの時のネズミ捕りの男がまたハーメルンに現われた。 しかし男の表情は別人のように冷ややかだった。 やがて男は路上で笛を吹き鳴らし始めた。すると、 あの時のネズミと同じように、 4歳以上の少年や少女が男のもとへ大勢走りよってきた。 そうして集まった合計130人の子供たちは、 みんな笛の音に合わせて踊りながら男のあとをついて通りを抜け町から出ていき、 男も子供たちも消えうせてしまった。 子供たちが帰ってこないと知った親たちは悲しみに泣き暮らし、 町全体も暗い悲しみに沈んだ。町の人々は手をつくして子供たちの行方を捜したが、 どこへ消えてしまったのか、まったく手がかりはなかった。 ハーメルン市の公式記録文書にも記載されている実際に起こった失踪事件。 PR コメントを投稿する
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